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藤森武写真展 仙人と呼ばれた画家「熊谷守一」
藤森武写真展 仙人と呼ばれた画家「熊谷守一」



白いあご髭を蓄えた風貌や、うっそうと木が茂った自邸で過ごす暮らしぶりから「仙人」とも呼ばれた画家、熊谷守一(1880~1977)。写真家、藤森武(1942~)は、1974年から3年をかけて守一の日常を撮り続けました。膨大な枚数から選りすぐった、熊谷守一の晩年の姿をご紹介いたします。


藤森武 Takeshi Fujimori
写真家。昭和17年(1942)、東京都世田谷区生まれ。東京写真短期大学(現・東京工芸大学)卒。昭和37年、写真家土門拳に師事。昭和42年、凸版印刷写真部に入社。同45年からフリーランサーとなる。師の影響もあって、主に人物や生け花、古美術や仏像などをテーマに活動。全国の80余館に及ぶ博物館の収蔵品撮影も継続中。
日本写真家協会会員。土門拳記念館学芸担当理事。



熊谷守一 Morikazu Kumagai
明治13年(1880)、岐阜県恵那郡付知(つけち)村(現・中津川市付知町)に生まれる。
東京美術学校(現・東京藝術大学)にて、黒田清輝、藤島武二らに学ぶ。同期に青木繁がいた。
昭和7年、豊島区の現・千早町に転居し晩年までを過ごし、明快な線と色で身近な生き物や植物を描いた。文化勲章を辞退したことでも知られる。昭和52年(1977)、死去。