田沼武能・熊切圭介・齋藤康一写真展「時代の風貌」 | NOEVIR
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ポートレイトの役割とは、肖像写真を撮影することを通して、その人が生きた時代を表現することだといわれます。
木村伊兵衛に師事し、60年以上文化人を撮り続ける田沼武能。週刊誌を中心にグラビアページを40年担当した熊切圭介。秋山庄太郎の助手を務め、2000人以上の人物を撮影した齋藤康一。本展では、個性豊かな3人の写真家が捉えた、小説家、美術家、映画監督など、文化を創りあげた人物たちの肖像写真を展示いたします。
存在感に満ちた風貌からは、表現者としての内面はもちろん、彼らが生きた時代の空気まで感じとることができます。肖像写真展であるとともに、エネルギーに満ちた時代の記録ともいえるでしょう。

田沼武能
昭和4年(1929)、浅草の写真館に生まれる。東京写真工業専門学校(現東京工芸大学)卒業後、サンニュースフォトスに入社。ここで木村伊兵衛と出会い、師事する。昭和26年より新潮社の嘱託となり(~昭和34年)『藝術新潮』『新潮』のため、芸術院会員や作家のポートレイトを撮影、以後文化人を撮り続ける。ライフワークとして世界の子どもたちを取材。日本写真家協会会長(1995~2015年)。2003年文化功労者に選ばれる。

熊切圭介
昭和9年(1934)、東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、即フリーランスとなり、週刊誌や月刊誌、グラフ誌のグラビアページを担当。時代の顔を撮り続けるとともに、公害や開発にともなう環境破壊など、高度経済成長の裏で噴出したさまざまな社会問題を記録する。写真集に『反映と変革 60年代の光と影』『池波正太郎のリズム、水辺の東京を捉えた『運河』などがある。日本写真家協会会長(2015年~) 。

齋藤康一
昭和10年(1935)、東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科在学中より林忠彦、秋山庄太郎の助手を務め、卒業後フリーランスに。週刊誌、月刊誌のグラビアページのため2000人以上の人物を撮影。被写体を自然な動きの中で捉え、素顔に迫る組写真を特徴とする。温かな眼差しのヒューマンドキュメントに定評をもつ。写真集に『蘇州にて』『上海'92-'93』『北京'95-'96』『先輩・後輩・仲間たち』『昭和の肖像』などがある。