写真家とペーパーカット作家という、ふたつの顔を持つ今森光彦氏は、昆虫の生態と美しさに魅了され、それぞれの作品で表現しています。
写真に表現された「昆虫」は、美しい自然環境の中で、いのちの輝きを放っています。
はさみ1本で作り出される切り紙の「昆虫」は、色、かたち、模様が細部まで表現され、今にも動き出しそうです。身近な生命である昆虫を通して、地球という星の豊かさを感じて欲しいというメッセージが込められています。
今森 光彦 (いまもり みつひこ)
1954年滋賀県大津市生まれ。
大学卒業後、独学で写真技術を学び、1980年よりフリーランスの写真家となる。以後、琵琶湖を望む田園にアトリエを構え、自然と人との関わりを「里山」という概念で追う一方、世界各国を訪ね、熱帯雨林から砂漠まで、生物の生態を追求し広く、世界の辺境の地までを取材し続けている。
第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞、第48回毎日出版文化賞、第42回産経児童出版文化賞大賞、第56回小学館児童出版文化賞など受賞多数。