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安西水丸展「一本の水平線」

安西水丸は、イラストレーターとして、村上春樹などの本の表紙や挿絵、絵本、漫画、広告など多方面で活躍しました。画面を横切る1本の線を「ホリゾン(水平線)」と呼び、ホリゾンを引くことで、コーヒーカップや花瓶がちゃんとテーブルや出窓に置かれているイメージが出せると語っています。本展では、ポスターや挿絵などの中から、安西がホリゾンにこだわった作品を集めました。「一直線にイラストレーターになった」という安西の作品世界をご堪能ください。

安西水丸   Mizumaru Anzai  (1942~2014)

東京生まれ。日本大学芸術学部美術学科造形コース卒業。電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務めた後、フリーのイラストレーターになる。本や雑誌の表紙、挿絵、新聞やポスターなどの企業広告ほか、膨大な数のイラストレーションを手掛け、漫画や小説、エッセイ、絵本など、イラストレーターの枠を越え、多方面で活躍。
1985年準朝日広告賞、毎日広告賞、1987年日本グラフィック展年間作家優秀賞、1988年キネマ旬報読者賞など受賞多数。小説『アマリリス』『荒れた海辺』、エッセイ『青山の青空』『スケッチブックの一人旅』、絵本『がたんごとんがたんごとん』『ピッキーとポッキー』など著書多数。