NOEVIR
鶴田一郎原画展 ー響き合う美しさー
ノエビアは「コスメティック ルネッサンス」をテーマとした広告表現を、1987年から1997年まで11年間にわたって展開しました。広告表現の中心となった女性イラストレーションは、「東京1964オリンピック」のポスターを手がけた亀倉雄策氏のアートディレクションのもと、鶴田一郎氏が描きました。本展では、その鶴田一郎氏の美人画の代表作の中から、2作品が対となって描かれたり、人物が2人描かれた作品等を“響き合う美しさ”として展示いたします。


■鶴田一郎 Ichiro Tsuruta
■鶴田一郎 Ichiro Tsuruta
1954年、熊本県天草市に生まれる。多摩美術大学グラフィックデザイン科へ進み、イラストレーターを目指す。
その時代の潮流であった西洋的なスーパーリアリズムに影響を受け、写実的なイラストを中心に数多くの作品を描く。27歳頃、自分が「日本人である」という意識の芽生えとともに、琳派や浮世絵、仏教美術等をベースとした、オリジナリティーのある美人画を描き始めた。
1987年、ノエビアの広告「コスメティック ルネッサンス」のイラストレーターに起用され、1997年まで、女性イラストを描く。鶴田一郎の美人画は、日本独自の美意識に基づいた流麗な線と色彩に、アールデコなどのヨーロッパ的要素も融合させた、インターナショナルな美の世界を創りあげ、多くの人々を魅了している。