登山家・画家・イラストレーターの顔を持つ小林氏が、日本全国の低山の中から100の名山を選んだ画文集「日本百低山」を上梓したのは2001年のこと。その後は一転して、知名度の高い有名低山ではなく、地元以外では知られていない無名の名低山を探し続けている。すなわち「無名百低山」探しの旅。今回は旅の途中で描かれた15山を、まず、ご覧いただきます。
画家・イラストレーター
1935年 東京生まれ
武蔵野美術学校 西洋画科中退
社会風俗、旅、自然、スポーツ、登山
やハイキングなどのイラストレーション
を中心に制作活動中。小説の挿絵、
本の装丁、絵と文によるレポートや紀
行のような仕事も多い。
また、小林泰彦のライセンスによる商
品が、現在は文具類、食器類、衣類
などで市場に出ている。仕事を離れ
ても、旅にはよく出かけ、自然の中で
過ごすことが多い。
主な著書は下記の通り。
山旅浪漫記 山と渓谷社 2000
日本百低山 山と渓谷社 2001
イラスト・ルポの時代 文藝春秋 2004
経ヶ岳(外丹沢)633m
山頂の近くに経文を納めたという岩があるのが山名の由来。それは役の行者の華厳経とも弘法大師の法華経ともいわれる。丹沢の山々が目前に広がる。