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菊池勝哉美人画展「祇園の舞」

京都在住の画家、菊池勝哉氏は、15年に渡り、実在の舞妓をモデルに美人画を描いてきました。本展では「祇園の舞」と題し、実際に祇園で舞われる日本舞踊の1ポーズを描いた作品を集めて展示いたします。四季の風物があしらわれた簪(かんざし)や着物の柄を忠実に再現し、扇子や手の動き、視線など、細やかな表現まで写しとった作品には、祇園ならではの、たおやかな美しさが満ちています。また、キャプションを通じ、季節に合わせた簪などの装いや、題材となったそれぞれの舞の内容についても理解を深めていただきます。

菊池勝哉   Katsuya Kikuchi

1943年生まれ。曾祖父は旅芸人。「しばい」「うた」「おどり」「かたりべ」「おえかき」などの環境に育つ。大学中退後、歌舞劇団に参加し、歌役者を務める。ベルカント唱法、日本民謡、朗読、日本舞踊を学ぶ。
28歳のとき、小オーケストラを設立し、運営、企画、劇作、演出、舞台美術、司会、役者、歌手を務める。民話、伝説、落語等を脚色し、音楽、演劇、舞台統合のオリジナル作品を舞台化する。おぺらくご「ねこ」「貧乏神」「地獄の団子郎」「てんぐ」など、数十作品。年間200ステージを超す全国ツアーを行う。
58歳で引退後、独学にて作画を始める。舞台表現の魅力を表すべく、舞妓芸妓の舞踊を主題に美人画を描く。個展9回。京都新聞チャリティ美術展に毎年数点を出品。