畦地梅太郎氏略歴

畦地梅太郎 Umetaro Azechi (1902〜1999)

畦地梅太郎は1902年愛媛県に生まれ、上京後、20歳の頃から画家を志します。印刷工や看板描きのかたわら、小説や詩、短歌を投稿し、やがて、平塚運一や恩地孝四郎との知遇を得て版画の道にすすみます。山岳風景を多く描き、50歳で初めて、畦地版画の代表的イメージとなる「山男」を題材とした作品を発表。「山男」の中に自分を表現したような親しみとぬくもりのある作品を次々と生み出しました。その作品は、多くの人々の心をとらえ、国際的にも知られるようになります。いつしか”山の版画家”と評され、対象の美しさや感動を表現した、あたたかみのある和やかな魅力にあふれた作品を多く残しました。